前提まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課税方式 | 簡易課税制度(仕入控除なし、みなし仕入率を使用) |
| 事業区分 | 第五種(サービス業等、みなし仕入率:50%) |
| 消費税計算方式 | 割戻し方式(売上に基づく計算) |
| 経理処理 | 税込経理方式(消費税も売上・仕入に含める) |
| 端数処理 | 切り捨て |
| 2割特例 | 適用あり(納付額を売上消費税の20%に軽減) |
消費税の計算(簡易課税 + 2割特例)
🔸 取引情報(想定)
| 区分 | 税抜金額 | 消費税 | 税込金額 |
|---|---|---|---|
| 課税売上(10%) | 14,588,750円 | 1,458,875円 | 16,047,625円 |
| 不課税売上 | 2,770円 | 0円 | 2,770円 |
| 課税仕入(10%) | 1,136,983円 | 113,632円 | 1,250,615円 |
※仕入控除は不要(簡易課税のため)
🔸 本来の納付税額(簡易課税)
- みなし仕入率(第五種)= 50%
- 本来の納付消費税額(概算):
売上に係る消費税 ×(1 − みなし仕入率)
= 1,458,875 ×(1 − 0.5)= 729,437円
🔸 2割特例適用後の納付税額(今回の納税額)
1,458,875 × 20% = 291,775円(※端数切捨てで確定)
会計処理(税込経理方式 × 2割特例)
🔸 決算確定時の仕訳(未払消費税の計上)
| 借方 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
|---|---|---|---|
| 租税公課 | 未払消費税等 | 291,775円 | 消費税(簡易課税・2割特例)納付分 |
※税込経理方式のため、売上に含まれていた1,458,875円のうち、納税するのは291,775円のみ
→ 差額 1,167,100円 は「益金」として法人税の課税対象となる
🔸 納付時の仕訳(納税実行時)
| 借方 | 貸方 | 金額 | 摘要 |
|---|---|---|---|
| 未払消費税等 | 普通預金 | 291,775円 | 消費税の納付 |
法人税への影響
- 消費税そのものは損金算入されない(法人税の費用にはならない)
- 税込経理のため、売上に含まれる消費税(未納分の80%)が法人税の課税対象になる
- 法人税負担は増加傾向になるが、納税キャッシュフローは軽減される(=2割しか払わない)
法人税申告での扱い(別表処理)
- 「租税公課」で計上した消費税納付額(291,775円)は、法人税法上損金不算入
- 法人税申告書の別表四にて、次のように処理:
- 損益計算書上の「租税公課」から、納付消費税相当額を加算(益金に戻す)
- 結果、会計上は費用でも法人税の計算には反映されない
🔹 freee法人税申告の場合
- 決算書の勘定科目内訳明細から自動判定されるが、
- 必要に応じて「租税公課」の内訳にて、消費税額(納税分)を「加算対象」として設定する
freeeでの設定・操作メモ
- [設定] → [消費税設定] にて「税込経理」「簡易課税」「2割特例」設定を事前確認
- 「法人消費税申告」メニューで自動計算・2割特例チェックあり
- 決算締め時に「未払消費税等」が自動で仕訳計上される
- 法人税申告に自動連携(freee法人税申告を利用時)
freeeでの設定・操作メモ
- [設定] → [消費税設定] にて「税込経理」「簡易課税」「2割特例」設定を事前確認
- 「法人消費税申告」メニューで自動計算・2割特例チェックあり
- 決算締め時に「未払消費税等」が自動で仕訳計上される
- 「freee法人税申告」では別表四への反映確認を行い、消費税納付分は加算調整されるようチェック
🔗 関連リンク(公式)
もしこの後「法人税申告での扱い」「法人税別表への反映」「freeeでの具体的操作画面」などを見たい場合は、お気軽にどうぞ!

